★山岸さん、お忙しいところありがとうございます。今年度の締めにふさわしい女性社長の素顔に迫っていきたいと思います(笑)
山岸:こちらこそよろしくお願いします(笑)
★早速ですが、簡単に自己紹介をお願いできますか。
山岸:平成30年度入会の山岸寛子(やまぎし ひろこ)と申します。今年度はまちづくり委員会で谷口委員長のもとで副委員長をさせていただいてます。事業所は問屋町で仏具製造・卸会社のサカエ金襴株式会社を経営しております。
★ありがとうございます。なかなか馴染みがない方もおられるかもしれませんので、具体的に仏具の製造・卸とはどのようなことをされてるんでしょうか?
山岸:そうですね~。一番皆様に馴染みがあるとすれば、家の仏壇にあるおりんの下の分厚い座布団みたいなものを生地から加工して製造してます。生地は西だと京都の西陣、東だと桐生のものが有名なんですが、そのような生地を加工して寺社・仏閣の幕などの製造もしております。もちろん一般家庭の仏壇内の装飾も承ってます。
★いろいろ勉強になります!サカエ金襴さんは様々な商品開発もされてるそうなんですが、特筆すべきはこのコロナ禍でいち早くマスク製造に入られたそうですが、そこに至るまでのいきさつと想いを聴かせてください。
山岸:昨年の3月末くらいですかね。コロナ感染拡大が本格化してきたときに、どこに行ってもマスクがない状況に陥っていました。そんな時に、弊社のスタッフが「マスクを作りましょう」と言ってくれました。そこからいろいろ試行錯誤を重ねて、先ずは社員さんとそのご家族分を製造し使用してもらいました。そこから青年部でも紹介していただいて少しずつ受注を受けていった感じですね。
★素晴らしいですね。ただ一言でマスク製造と言っても相当ご苦労されたんじゃないですか?
山岸:マスクひとつ、奥が深いな。といった感じですね(笑)。人それぞれ顔の大きさも形状も違いますから、それでいてしっかり抗菌作用も持たせないといけないので、当初はかなり試行錯誤を重ねましたね。元々は耳に掛ける部分はゴムで作ってたんですが、ゴムすら品薄状態に陥りましたからね~。そこは苦労しましたが、発想を転換してゴムではなく紐にしようと考えました。意外と紐にした方がどのような形状にも合いますし、嫌な耳の痛みも無くなったと好評でしたね。
★様々な業界がコロナショックに陥ってる中で、地域のためにマスク製造に踏み切られたサカエ金襴さんには本当に頭が下がりますね。是非とも継続していっていただきたいですね!そんなサカエ金襴さんのこれからの展望をお聞かせいただけますか。
山岸:コロナ禍で他業種の方々との助け合いも生まれてきました。その交流の中でマスクもできてきましたし、衛生小物なども製造できるようになってきたので、依頼があればそのような分野も切り開いていければと思っています。あと、本業の仏具製造・卸業についてですが、やっぱり仏具って亡くなった方のためのもの、というイメージが強いですが、これからは現代人の不安やストレスを取り除けるようなものづくりをしていかないといけないと考えています。このコロナ禍だからこそできるものづくりを追求していきたいですね。そのためにはやはり他業種との方々との交流は必須だと思いますね。
★山岸社長は発想の転換力と行動力が素晴らしいですね!あとはやっぱり人との出会いは大事ですね。私もこのコロナ禍では青年部の方々にだいぶ励まされ、助けてもらったので、他業種での交流の大事さは感じますね。山岸さんも入会されて3年目ですけど、何か自社・自己の変化に気付くことはありますか?
山岸:一言でいうと非常に濃密な3年ですね(笑)新入会員の時は卒会式で涙を流されてる方がたくさんおられたのをみて、すごい組織だなと感じました。それと同時に自分が卒会するときに涙してくれる人がたくさんできるように活動していこうとも思いましたね。とにかく青年部を知る1年になったと思います。2年目は村本委員長の委員会運営に感動してました(笑)とにかく否定せずに皆の意見を一旦受け入れて、そこから事業に肉付けしていくスタンスだったので、非常に会社運営にも多くのヒントをもらえた1年でしたね!そして現在3年目はSDGsについて大いに学ばせてもらっています。環境にやさしいものづくりを目指してる弊社にとってはうってつけの委員会でした。本当に青年部に感謝ですね!
★村本さんが見たら泣いて喜びますよ(笑)今の谷口委員長もデキる男なんで、弁護はやっぱり谷口さんに頼みましょうね(笑)
山岸:弁護してもらうこと自体ダメですよ(笑)
★そりゃそうですね(笑)でも青年部での交流・学びを上手く活用されてますね!私も上手く活用してみたいですね(笑) ちなみに山岸さんって趣味とかあるんですか? 趣味は青年部!とか言わないで下さいよ(笑)
山岸:(笑)それは言わないんで大丈夫です! コロナ前まではアクティブに動き回るのが好きだったんですが、コロナ禍においてはやっぱり家族と過ごすことが趣味みたいになってますね。上の子がテニス始めたんで一緒にやってみたりなんかしてます。家族の趣味を一緒にやってるって感じです(笑)
★素晴らしい!!良き経営者で良き母なんですね。今は我慢してコロナが落ち着いたら思いっきりアクティブにいきましょう!
山岸:本当に早く普通の日常が戻ってきてほしいですね。
★ホントですね!最後に青年部のみならず全国のコロナで苦しんでる方々に山岸さんから熱いエールをお願いします!
山岸:はい!今がまさにコロナ禍の底だと思うんですよね。だからこれからは上がっていくしかない!せめて気持ちだけは、希望持って、夢持って、コロナが終息した明るい未来を思い描いて、ともに日々精進していきましょう。
★素晴らしいコメントですね!私も希望持ってコロナに打ち勝ちたいと思います。今日は志高い山岸さんにインタビューできて、幸せな時間でした!マスクも貰えたし(笑)それは冗談ですが、本当にありがとうございました。
山岸:こちらこそありがとうございました。全く面白い事言えずにすいませんでした。
★面白い事なんていらないんですよ!非常に締めの辺りにふさわしい素晴らしいコメントでした!カットするところは村本委員長の話くらいですかね~(笑)
山岸:(笑)
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